写真副業は稼げない？──夢見た“自由な働き方”の裏側とは

写真副業＝自由に稼げる？…って信じてた

「写真で副業して、月5万稼げます！」

……って広告、見たことあるよね？

スマホでパシャッと撮って、アプリでちょちょいと加工して、 あとは“ストックフォトに出品するだけ”でチャリンチャリン♪

……そんな夢みたいな話を信じて、 いろんな人が“写真副業”という名の沼に飛び込んでいった。

で、結果どうなったか？

「1枚売れて30円でした（ドヤァ）」 「初収益が出たのが、始めてから8ヶ月後でした…」 「友達に“あ、それ趣味じゃん”って言われました」

もうね、SNS見てると写真副業戦士たちの墓場みたいな投稿ばっかり出てくる。

そりゃあ僕だって最初は思ってたよ。

「映える写真を撮る才能は…まあないけど、構図とセンスでどうにかなるでしょ」って。 でも現実は、写真よりも己の現実逃避っぷりが映えてただけだった。

どうも、コンプレックス研究所の“サイトウさん”です。

これまで1000人以上の相談に乗ってきたけど、 その中で特に多かった悩みが── 『写真副業が全然稼げないんです…』というものだった。

しかも、ただ「稼げない」だけじゃない。

時間もお金も気力も注いだのに、成果ゼロ。 自信がなくなって、カメラを触るのが怖くなった。 ──そんな声すらあるんだ。

だから僕は、こう思った。

「この“写真副業の罠”は、ちゃんと語らなきゃいけない」って。

というわけで今回は、 「なぜ写真副業は稼げないのか？」 その裏側を、わかりやすく、ちょっと笑えて、でもちゃんと本音で、語っていこうと思う。

じゃあ、次の章で──その正体を一緒に覗いていこうか。

写真副業は“自由に稼げる”なんて嘘だった──競争と単価と絶望のリアル

「好きなことで稼ぐって、こういうことだよね！」 そう思って始めた写真副業。だけど、気づくとただの“地味で孤独なガチャ”になっていた──。

まず前提として、写真副業は甘くない。マジで。 その理由、ざっくり3つだけ紹介するね。 どれか一つでも「知らなかった…」って思ったら、もう十分。

① 売る人、多すぎ問題。

いまストックフォト市場って、プロもアマも入り乱れて、まさに戦国時代。 「カメラを構えていない人類などいないのでは？」ってくらい、 みんな日常的にスマホで写真を撮ってるし、それをアップしてる。

「何百万点の中から、自分の写真が選ばれる確率」って、 ジャンボ宝くじで1万円当たるよりちょっと高いくらい。マジで。

競合が多すぎるせいで、どんなに構図が良くても埋もれる。

② 1枚売れても、うまい棒レベル。

じゃあ仮に、あなたの写真が売れたとする。おめでとう！

でも報酬は──1枚30円とか、下手すりゃ10円とか。 ※実際にShutterstockやAdobe Stockなどの実績データにもそのような声が多数（コエテコ、YouTubeより）。

「月1万円稼ぎたい！」と思ったら、最低でも月に300〜1,000枚売らなきゃいけない。 しかもそれ、“毎月”よ？

もはやこれは副業じゃなくて、献身と修行と忍耐のフルコース。

③ 出品までのハードルが、地味に高すぎる。

「撮って出すだけでしょ？」って思った人──それ、9割の人が引っかかる罠です。

実際には、

・ 著作権チェック（映り込んだブランドロゴNG）

・ 肌のシミ・ホコリの修正（レタッチ）

・ タイトル・タグ付け（キーワードが肝）

・ 厳しい審査（特に日本人モデルの写真は通りにくい）

などなど、出すまでに10工程くらいある。

写真撮るより、データ整理とルール把握のほうが時間かかるってどういうこと。

YouTubeやnote、Yahoo!知恵袋を見ても、「売れない」「意味がない」「心折れた」って声が大量にある。 なかには「自分のセンスが否定された気がして、カメラを触るのも嫌になった」って人もいた。

写真副業＝自由な働き方なんて、ほんの一部のプロだけの話。 現実は、“時間泥棒でメンタル泥棒な副業”にもなりうる。

でもね、そんな中でも「写真を撮って届けたい」って思ったこと自体は、 否定しないでほしい。そこに価値はちゃんとある。

『スマホで月5万』を信じた人が言った。──現実は“写真趣味地獄”だった

「スマホで写真撮るだけで、月に数万円稼げるんです！」 そんな言葉に、Aさんはワクワクしながら飛びついた。

特別なカメラもない。スキルもない。 でも「自分にもできそう」って、根拠のない自信が湧いてた。 むしろ、“初心者歓迎”って言葉に励まされた。

Aさんは、仕事終わりや休日に、スマホ片手に撮影三昧。 「光の入り方がイイ感じ〜！」とか言いながら、 公園のベンチに座る猫とか、ラテアートのハートとか、撮りまくった。

でも、現実は──めちゃくちゃ冷たかった。

いざストックフォトサイトにアップロードすると、 審査でガンガン落とされる。 「ボケてる」「構図が平凡」「テーマ性がない」って。

「え、私の“日常の癒し”が、ダメってこと…？」 って落ち込む暇もなく、やっと通った写真が売れても、報酬は30円。

何十枚出しても、ひと月で稼げたのは172円。 その一方で、編集ソフトと参考書、ちょっといいスマホレンズを買った結果、 出費はすでに3万円超え。

「夜も寝ずに頑張って、休日はずっと撮影に出かけて、 構図とタグの研究に追われてるのに…私、なにやってるんだろう。」

そんなとき、友人に言われた。

「それ、趣味じゃん。稼ぐ気あるの？」

……効いた。心にズドンと。

一番痛かったのは、自分でもうすうすそう思ってたことだった。

でもAさんは、そこでやめなかった。 「売れる写真には理由がある」って、そこから本気で研究を始めた。

売れてる写真の共通点を調べ、 構図や色味、タグの傾向、時期ごとの需要までメモした。

「七夕」「お中元」「梅雨」──季節ワードを調べて撮影に活かした。

だけど、やっぱり結果は出ない。

「努力の量と成果が、比例しない」 そんな不条理に、Aさんは静かに、でも確実に疲弊していった。

「たかが副業。されど副業。」 そう呟いたAさんの表情は、少しだけ寂しそうだった。

でも、僕はその姿に「才能の有無」じゃなく、 “ちゃんと夢を見て、真剣に向き合った人”の強さを見た気がした。

それでも「シャッターを切った勇気」を、僕は笑えない

正直に言おう。 Aさんの写真副業は、数字だけ見れば“失敗”だったかもしれない。

売上は雀の涙。 時間もお金もかかった。 周りからは「趣味でしょ」と笑われた。

でもね、それでも僕は思うんだ。

カメラを手に取ったその瞬間、Aさんはもう“動き出してた”んだよ。

世の中には「やってみたい」と言いながら、 何年も何もせずに立ち止まってる人が山ほどいる。

でもAさんは違った。

調べて、買って、撮って、学んで、落ち込んで、でもまた撮った。 それって、“夢に向かうこと”の、ど真ん中の行動じゃない？

確かに「稼ぐ」って観点では遠回りだったかもしれない。 でもさ、 「好きなことを、お金に変えたい」って願いそのものは、何も間違ってない。

むしろ、その“本音に正直だったこと”こそが、一番すごい。

そして僕が何より肯定したいのは、 「売れない」という事実に向き合い続けたAさんの姿勢。

「やっぱセンスないのかな」 「もう無理かも」 そんな思いを抱えながらも、カメラを置かなかった。

その粘りは、今すぐお金にはならないかもしれないけど、絶対に消えない財産になる。

副業ってさ、「結果」ばっかり求められるじゃない？ 月いくら？どれくらい稼げた？ でもその数字の裏には、 試行錯誤して、恥かいて、頑張った人の物語がちゃんとあるんだよね。

Aさんも、そして今これを読んでるあなたも。 「動いた時点で、もう価値がある」ってこと、忘れないでほしい。

さて。 そんなAさんが、どんな“次の一歩”を選んだのか。

そこにきっと、 今あなたが抱えてるモヤモヤをほぐすヒントがあるかもしれない。

バイトに逃げてもいい。でも、夢を捨てない方法もある。

Aさんは言った。

「バイトなら、確実に稼げる。だけど…写真を諦めたくないんです。」

その言葉に、僕は何も言えなかった。

だってそれ、すごくわかるから。

副業って、「夢」か「現実」かを突きつけてくる。

「お金にならないなら、やめたほうがいい」 「趣味と仕事は分けるべき」 そんな“正論”が、どれだけ人の心を殺してきたか。

Aさんも、バイトを2つ掛け持ちして生活を安定させつつ、 写真は「夢」として続けようと決めた。

でも彼女は、ただ感情で突っ走ったわけじゃない。 ちゃんと考えたんだ。 “自分にとって、写真とは何か”って。

答えはこうだった。

「お金だけが目的なら、とっくに諦めてた。 でも、写真を通じて“誰かの気持ちが動く瞬間”に立ち会いたい。 その感覚だけは、どうしても捨てられなかった。」

──泣けた。

で、Aさんが選んだ“次のステップ”はこうだ。

写真を「収益化のメイン」にするのをやめた。

その代わり、

・ SNSやブログで発信する力を磨く

・ 写真×ライティングで価値を高める

・ 少人数向けの撮影サービスに切り替える

っていう“広げ方”にシフトした。

この選択が正解かどうかは、まだわからない。 でも僕は思う。

「正解は、“諦めずに考え続けること”なんじゃないか」って。

誰でもできるとは言えない。 楽に稼げるとも言えない。

でも、本質的であることは確か。

みんなが足踏みする場所で、 「どうしても捨てきれない思い」があるなら、 そこで止まらずに一歩踏み出してみてほしい。

もし今、あなたが「副業がうまくいかない」と悩んでるなら── 稼げるかより、“自分の気持ちをどう扱うか”に目を向けてみてほしい。

そして、もう少し深い話をするなら、 僕が過去に相談に乗った人たちの“その後”や、 選択を変えたことでどう変わったかをまとめた話がある。

それは、この場ではちょっと出せないけど… 一歩踏み出した人にだけ、そっと渡してる。

興味があれば、覗いてみて。

諦めなかったあなたへ──“もう一歩”だけ信じてみてほしい

もし、ここまで読んでくれたなら── あなたもきっと、何かを「やってみたい」と思っている人だと思う。

うまくいかなかったことがあるかもしれない。 成果が出なくて、心が折れかけた日もあったかもしれない。

でもさ、 それでも「やってみよう」と思ったあなたは、もう十分にすごい。

世の中は「結果」がすべてみたいに言ってくるけど、 僕はそうは思わない。

「動いた人」だけが、次に行ける。 うまくいくかどうかじゃなくて、 「うまくいかなくても、何かをつかむ」──その連続が人生だ。

変わるって、別に大きなことじゃない。

ただ、自分のことをちょっと信じてみるだけ。 動けなかった昨日より、 「やってみよう」と思えた今のあなたの方が、絶対にかっこいい。

ここまでブログを読んでいただきありがとうございます！