変わりゆく銀行業界―「安定」の幻想とは
「銀行員は安定している」そう思われていた時代は、もう過去のものかもしれません。みずほ銀行は、今後10年間で1万9000人の削減を計画しています。三井住友銀行も、店舗統廃合を加速させています。
メガバンクでさえ、この状況です。「大きすぎて潰れない」と言われていた存在が、今、大規模なリストラと店舗削減を進めている。これが意味することは何でしょうか。
地方銀行は、さらに厳しい状況に置かれているかもしれません。「三重銀行、やばいのか?」その問いの裏にあるのは、おそらく「このままでいいのか?」という不安ですよね。三重銀行で働く人、もしくは地方銀行全般で働く人の心に引っかかっているもの。
それは、単なる企業評判ではなく、自分のキャリアと収入の行き先への違和感ではないでしょうか。実際のところ、三重銀行(現:三十三銀行)を取り巻く環境は、相当に厳しい。そしてその厳しさは、働く人の給与・昇進・転勤という、人生に直結する部分に影響を与えています。
三重県の人口減少が全国平均を上回るペースで進行中──その先に待つもの
まず、最も見落とされない方がいい現実があります。三重県の人口は現在約177万人。ですが、人口減少のスピードが全国平均を上回っているというのが、朝日新聞(2020年)の指摘です。
つまり、銀行の営業基盤そのものが、年々縮小しているということ。「人口が減れば、預金も減る。貸出先も減る。」これはシンプルな算式です。銀行の収入源である預貸金利ざやは、この環境では必然的に圧迫されます。
若年女性の県外流出も顕著で、地域経済の衰退スピードは加速しています。そして、その圧力は給与や採用、そして人員配置に直結してくるわけです。
競争激戦区に追い詰められた立場──百五銀行に『16年連続で抜かれ続ける』現実
さらに悪いことに、三重県内の金融業界は「全国屈指の激戦区」です。地銀8行にメガバンク・三菱UFJ銀行が参入し、競争は激烈。その中で、三重銀行は、同じく三重県に本社を置く百五銀行に、メインバンク調査で16年連続で抜かれ続けています。
総資産でも、三十三銀行が3兆9437億円に対し、百五銀行は5兆3822億円。その差は1兆円以上です。「老舗だけに優良顧客を多く抱えている」 という業界関係者の評価もありますが、つまり新規営業での立場はさらに弱いということ。
この構図は、今後も変わりようがありません。
給与の真実──有価証券報告書と口コミで180万円の乖離が示すもの
ここからが、働く人に最も直接的に影響する話です。三重銀行の年収、公式データでは580万円とも言われていますが、実名口コミサイト「エン カイシャ」の平均年収データは473万円(平均年齢33歳、35人の回答)。この180万円近い乖離は、何を意味するのか。
より多くの実際の働き手からの報告である前者の方が信頼度が高いと考えられます。つまり、実態は473万円という世界です。さらに深刻なのは、年代別・性別の構造的な差です。
男性の平均年収が536万円であるのに対し、女性は368万円。その差、168万円。そして、管理職比率は18.1%。
基層の女性従業員比率が49.7%であることを考えると、昇進のパイプラインは著しく狭いということが明白です。新卒3~5年目では平均448万円。同年代の他業種と比較すると、すでに100万円以上の差がついているという口コミもあります。
「別業種へ進んだ同級生と比べると、かなり低い給料になる」──この違和感は、20代から始まるのです。
30代前半でも昇給スピードが鈍化する理由
理由は単純です。三重銀行は年功序列が基本。実力主義スコア2.8点(5点満点)という低さが物語っています。
年功順に昇給・昇進するシステムは、かつては「安定」の象徴でした。でも、今は違います。人員が削減される時代、経営が厳しい時代には、年功序列システムは「昇進のチャンスをみんなで奪い合う」という構造に変わります。
昇進機会の限定性──会社の成長性2.4点が意味する絶望感
ここが、おそらく最も深刻な問題です。OpenWorkなどのデータで、三重銀行の「会社の成長性・将来性」は2.4点(5点満点)、「事業の優位性や独自性」は2.2点という極度に低いスコアが付けられています。言い換えれば、管理職のポストが、すでに飽和状態にあるということを、働く人たちが肌で感じている。
実際、口コミには「年功序列のため、若いうちからの昇進チャンスが少ない」という指摘が複数あります。そして、より具体的な危機信号が、この数字です。「退職検討理由」の口コミが123件。
つまり、現職者の3割以上が、真剣に「辞めよう」と考えているということです。入行5~10年の時点で昇進が停滞する傾向を示唆する口コミも多く、その先のキャリアが見えない状態は、心理的な大きな負担になります。
店舗統廃合と転勤──経済的負担が転職を加速させている
2021年5月、三重銀行と第三銀行が合併し、三十三銀行として新出発しました。その時点での構想が、「約30店舗を削減する」というもの。2年間での実施予定でしたから、実質的には2023年までに完了している可能性が高いです。
しかし、店舗削減は配置転換を伴います。そして、ここに極めて重大な条件がついています。「一人暮らしは推奨されない。住宅補助は基本的にない」というのが、実際の職場の状況のようです。
転勤エリアは東海・近畿広域。三重県内から見れば、これは広域転勤です。支店配属は平均7年と言われていますが、転勤内示は予測不可能。
転勤の内示が出た瞬間、家族のことを考える。一人暮らし補助がなければ、経済的負担は個人が背負うしかない。この現実は、転職を決断させる十分な理由になります。
システムが古い、融通が聞かない──4年経っても改善されない理由
2021年1月投稿の口コミに「他行と比べるとシステムが古く、できる範囲で、融通が聞く範囲がすごく狭い」という指摘があります。驚くべきことに、2025年の現在でも、この問題についての具体的な改善報告がありません。合併から4年。
データベースやシステムの統合が進んでいるはずなのに、という疑問が生じます。実際のところ、合併直後は「リモート打ち合わせが滞るなど遅れた局面もあった」と中日新聞は報道しています。デジタル化投資が後手に回る地銀の典型です。
ネット銀行との競争が激化する中、システムの古さは業務効率の低さを意味し、それは職員の負担増に直結します。つまり、古いシステムで走り続ける職場で、限定的な昇進機会の中、給与は相場より低いという三重構造。
『やばい』のは、あなたの選択肢の狭さかもしれない
では、三重銀行は「やばい企業」なのでしょうか。正直に答えれば、そういう単純な問題ではありません。三重銀行自体が劣悪企業というわけではなく、地方銀行全般が置かれている環境が、構造的に厳しいという話です。
人口減少、競争激化、利ザヤ圧縮、デジタル化の遅れ。これらは、三重銀行だけの問題ではなく、業界全体の課題です。ですが、その環境の中で、あなたという個人がどう働き続けるのか。
給与は上がるのか。昇進機会はあるのか。人生設計は立てられるのか。
その問いに対する答えは、相当に厳しいというのが、データが示している現実です。「安定」という名目で、選択肢を限定させていないか。「やりがい」という名目で、無償労働を強いられていないか。
「年功序列」という名目で、昇進のチャンスを奪われていないか。三重銀行で働く人の心に引っかかっているのは、おそらくそこです。このままでいいのか。
収入源は本当にこれ一本でいいのか。20年後、何が残っているのか。
では、どうすればいいのか?
銀行一筋は大きなリスクを伴う時代です。収入源を多様化することが重要。でも、「どうやっていいのか分からない」AI副業とか聞くけど、具体的に何をすればいいのか。
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