変わりゆく銀行業界―「安定」の幻想とは
「銀行員は安定している」そう思われていた時代は、もう過去のものかもしれません。みずほ銀行は、今後10年間で1万9000人の削減を計画しています。三井住友銀行も、店舗統廃合を加速させています。
メガバンクでさえ、この状況です。「大きすぎて潰れない」と言われていた存在が、今、大規模なリストラと店舗削減を進めている。これが意味することは何でしょうか。
地方銀行は、さらに厳しい状況に置かれているかもしれません。京葉銀行で働く人たちが、最近ぼそっとこぼすようになりました。「このままでいいのか」別に銀行自体が「やばい」わけではありません。
東証プライム上場企業で、千葉県内では堅実に営業している第二地方銀行です。でも、働く人の心には、静かな不安が澱んでいる。それが今回の話です。
若手行員の3割が3年で辞める現実――ノルマと給与のギャップ
京葉銀行の有価証券報告書には「平均年収698万円」と書かれています。聞こえはいいですよね。ところが、OpenWorkの回答者(140名)の実感は「平均483万円」なんと215万円の乖離です。
その理由は単純。上層部の年収が平均値をぐっと引き上げているから。実際に営業店で働く20代~30代の行員は、月23万~25万円くらいの給与から抜け出せない。
数字だけ見ると「650万円クラスの銀行」でも現場は「450万円くらいの実感」です。問題は、昇給が役職に紐付いているという構造。「役職がつくまで給料が上がらない」これは複数の口コミで指摘されている事実です。
7年目で係長になるのが一般的ですが、そこまで待つ間、同期から「あいつ、上がってない」と見られる。何年も同じペースの昇給を続ける中で、心が削れていく。そしてもう一つ。
同業他社との比較です。千葉銀行と比べれば「平社員は450万弱。業界内では低い方」という指摘まで出ている。新卒入社してから3年。
同期の中で「あ、ちょっと他の銀行の方が条件いいな」と気づく瞬間がやってくる。実際、「ここ数年の退職率は非常に上がっている。とくに20代の若手行員の退職が目立つ」という声が拾われています。支店あたり3年で3割が辞めていく。
採用から育成まで4年かかるのに、そこから数年で半分近くが去っていく。残された人たちの負担は、どんどん増える。
昇進枠の縮小が加速中――「係長になれない世代」が急増
京葉銀行の店舗数は削減傾向にあります。支店が減れば、自動的に管理職(係長・課長・支店長)のポストも減ります。なのに、新卒採用は続いている。
「出世のイス」は減り、競争相手は増える。これが逆転現象です。7年目の係長昇進が「最後の分岐点」と言われるのは、そこを逃したら次はない、という意味です。
昇進できなかった同期は、どうなるか。「年功序列で役職なしのまま昇給が限定的」賃金は横ばい。責任は増える。
出世の道も閉ざされている。管理職候補生の中で「A案件は係長候補へ」「B案件は非昇進層へ」と、暗黙のうちに分けられていく。支店というカプセルの中で、その分けられ方の理由が曖昧なままです。
「支店長評価が高くても、人事評価で下げられる恐れあり」という指摘もある。評価基準が不透明。出世できるか、できないか。
その判断の軸が、働く側には見えない。20代で「あ、自分は出世コースじゃないんだ」と悟る人生。30代で「もう遅いな」と諦める日々。
そういった無言の圧力が、職場を静かに蝕んでいます。
ノルマ営業の重圧が限界に――手数料収入への依存と「見込み営業」
銀行の利益構造が変わりました。昔は「預金と貸出の利ザヤ(利鞘)」が主力収入。ところが金利が上がらない今、その利ザヤは圧縮される一方。
代わりに「手数料収入」(投資信託、金融商品の販売)のウエイトが急速に高まっています。京葉銀行も例に漏れません。「金融商品の目標が高く、手数料収入で会社を回している感じ」という現場の言葉が、それを物語っています。
つまり、経営側は営業店に対して「とにかく手数料を稼げ」という無言のプレッシャーを送っている。営業ノルマは、数字として明確に存在する。その結果が「見込みがないと責められる」という職場環境です。
実際の口コミには「『目標という名のノルマ達成ができないと支店に居づらい雰囲気になる』」という生々しい証言が残されています。見込みのない顧客に対しても「なぜ契約を取れないのか」と詰められる。「お願い営業」と自分たちで呼ぶ営業スタイルは、結局のところ「顧客の信頼より、自分たちの数字」という逆転現象を招いています。
営業成績が出ない月があると、支店全体が沈む。「給与が上がらない+ノルマで疲弊する」この二つが同時に襲いかかる働き方です。
デジタル化の遅れが、あなたの仕事を効率化させない
「基本的に全て紙で保存」これは京葉銀行の現場からの証言です。決裁書類も紙。申請も紙。
スタンプや手書き判子が、2024年の銀行業界でもまだ現役。一方で、ネット銀行は完全デジタル。三菱UFJなどのメガバンクも、デジタル化に投資を続けています。
京葉銀行が「αBANK」という独自アプリを打ち出していますが、評判は「生体認証でかんたんにログインできるものの、操作性が劣っている」紙の事務作業に時間を取られ、帰宅が遅くなり、その分ノルマ達成にも時間を使えない。本来なら営業時間中にできる業務が、クローズ後に残業で処理される。月間平均21.7時間の残業(OpenWork)という数字の裏には、紙文化による非効率がどっしりと座っている。
ネット銀行が「住宅ローン金利で勝てず」という指摘もありますが、それだけが問題じゃない。営業現場の業務効率で後れを取っていることが、営業負担を増やし、結果的に優秀な若手の離職につながっています。
千葉県内第2位という曖昧なポジション――経営戦略の先の見えなさ
京葉銀行は千葉県内で「第2位」です。千葉銀行が圧倒的首位(シェア41%)。その陰で京葉銀行は有力地銀。
ただし、千葉興業銀行の存在も無視できない。千葉興業銀行はりそなホールディングスとの経営統合で、経営基盤を強化しています。つまり、京葉銀行は「サンドイッチ状態」です。
上には千葉銀行。横には統合を果たしたちば興銀。そしてメガバンクの営業拡大、ネット銀行の台頭。
地銀再編の波も迫っています。京葉銀行は「独立を維持する」という経営方針を掲げています。でも、働く側から見ると「独立していく先が見えない」という不安が募ります。
実際の口コミに「地銀再編と言われている中で独立を維持していくとなんとも先が見えてない」という声が記録されています。別の離職理由では「地方銀行はこの先需要がなくなるのではないでしょうか」という経営課題そのものへの疑問まで出ている。10年後、20年後、京葉銀行はどこにいるのか。
その不透明感が、特に若い世代の「ここで人生を賭けられるのか」という問いを生む。支店統廃合で昇進機会が減り、独立戦略の先が見えず、手数料ノルマで疲弊する。それでも「千葉県内で安定した地銀」という評判に、何人の人が留まることができるか。
京葉銀行がやばいのではなく、「働き方を見直すきっかけ」と捉える
京葉銀行が「ブラック企業」だとか「潰れる」とか、そういう話ではありません。東証プライム上場、堅実な経営、地域での信頼。そういう要素は変わらない。
でも、銀行一筋の人生設計が、もう安全ではないという時代が来ているということです。給与は上がりにくい。昇進の道は狭い。
ノルマの重圧は増す。独立維持戦略の先は不透明。こうした要素が重なるとき、「このままでいいのか」という問いは、心の奥から浮かび上がります。
それは京葉銀行に限った話ではなく、多くの地方銀行、さらにはメガバンクでさえ、同じ構造に直面しています。だからこそ、自分の働き方を見直すきっかけになる。収入源を一つに頼ることの危険性に気づくきっかけになる。
その気づきから、何かが始まるかもしれません。
では、どうすればいいのか?
銀行一筋は大きなリスクを伴う時代です。収入源を多様化することが重要。でも、「どうやっていいのか分からない」AI副業とか聞くけど、具体的に何をすればいいのか。
その気持ち、よく分かります。実は、私はこれまで2000人以上の方の相談に乗ってきました。みなさん、同じような悩みを抱えていました。
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