変わりゆく銀行業界―「安定」の幻想とは
「銀行員は安定している」そう思われていた時代は、もう過去のものかもしれません。みずほ銀行は、今後10年間で1万9000人の削減を計画しています。三井住友銀行も、店舗統廃合を加速させています。
メガバンクでさえ、この状況です。「大きすぎて潰れない」と言われていた存在が、今、大規模なリストラと店舗削減を進めている。これが意味することは何でしょうか。
地方銀行は、さらに厳しい状況に置かれているかもしれません。
営業エリアの人口減少が貸出需要を直撃している
広島銀行の営業基盤は、主に広島県内です。ここが問題なのです。広島県の人口は2015年の284万人から、2023年には278万人へ減少しました。
年平均で約7000人のペースです。一見、小さな減少に見えるかもしれません。でも、銀行にとって人口減少は収益の直撃です。
人口が減る = 住宅ローンの新規申し込みが減る。企業向け融資の需要も減る。預金者数も減る。
この単純な方程式が、銀行の経営を圧迫しています。広島銀行の過去5年間の営業利益は、ほぼ横ばいか微減傾向が続いています。これは、金利環境が回復した局面でも利益が伸びていないことを意味します。
通常なら、金利が上昇すれば銀行の利益は増えるはず。でも、増えていない。なぜか。
預金も貸出も、全体のボリュームが減っているから。さらに預貸利鞘(銀行の実質的な利益率)も縮小しています。つまり、少ないパイの中で、利益率も下げられているという、二重苦の状態です。
この環境下で働く行員はどうなるか。営業ノルマは相対的に厳しくなります。パイが小さくなっているのに、「昨年同等の成果を」と言われるからです。
店舗統廃合の加速で、キャリアの道が狭まっている
広島銀行は2020年にひろぎんホールディングス体制へ移行しました。これは、他の地方銀行との統合や経営統合を視野に入れた体制変更です。実際のところ、店舗数は着実に減少しています。
2018年時点では130店舗以上ありましたが、2024年5月現在で124店舗。6年間で6店舗が削減されています。一見、わずかな削減に見えるかもしれません。
ですが、この数字の裏には、人員配置の激しい再編があります。店舗が減る = 店長ポストが減る。つまり、昇進枠が狭まっているということです。
広島銀行の従業員数は約3200名。昇進できる人は限られています。特に支店長クラスの管理職ポストは、削減されている可能性が高い。
同期100人でも、支店長になれるのは数人です。その支店長枠が、さらに減っているのです。働く側の心理的な影響は大きいです。
「出世できるかもしれない」という期待が、「出世できない可能性が高い」という現実に変わるわけですから。加えて、転勤のパターンも不透明化しています。経営統合の準備段階では、人事配置が予測しにくくなるのが常です。
「広島県内での転勤」という想定が、「グループ内他行への出向」に変わる可能性も生じています。家族がいる人であれば、この不確実性は大きなストレスになります。
年収の内訳:600万円の手取りの実態
広島銀行の行員の年収は、おおよそ400万円〜700万円程度と言われています。新卒で約300万円、30代中盤で約600万円というラインが一般的です。600万円。
聞こえはいいですよね。でも、その裏側を見ると、実際の働きの対価として、妥当なのかという問いが浮かびます。銀行の給与は、基本給と各種手当(営業手当、役職手当など)から構成されます。
口コミサイトの情報では、基本給は相対的に低く、手当でかさ上げされているという構造が浮かび上がります。つまり、基本給で月25万円、手当で月10万程度という配分が多いようです。ここが重要なポイント。
基本給が低いということは、育児休業中や休職中の給与が低くなるということです。また、昇進の足がかりも基本給ベースになるので、見かけの年収ほど実際の待遇は良くないということです。さらに、30代後半からの給与カーブが緩くなるという指摘が、複数の口コミサイトで挙がっています。
つまり、40代で頭打ちになる可能性が高いということです。同じ銀行でも、メガバンクの場合は30代での平均年収が700万円を超える傾向にあります。広島銀行でも可能な年収ですが、それに到達する人の割合は限定的だという点が重要です。
週60時間程度の勤務を前提に月給を計算すると、時給換算では決して高くないことが見えてきます。
経営統合と組織再編の先行き不透明感
2020年の持株会社体制への移行は、広島銀行単体の経営状況の改善というより、グループ全体での経営効率化を狙ったものという見方が強いです。つまり、今後さらに組織再編が進む可能性が高いということです。実際に、デジタル化への投資は他の大手地方銀行よりも遅れているという指摘もあります。
AIやシステム投資に経営資源を割くより、まず収益性の改善が急務という優先順位になっているのかもしれません。そうなると、行員にとっての影響は明らかです。デジタル化が遅れている = 非効率な業務が残存している = 長時間労働が続きやすい環境ということになります。
さらに、経営統合による人事評価制度の変更も予想されます。現在の評価制度から、グループ統一の評価制度への移行。それは、昇進基準の変更をも意味します。
「これまでの頑張りが報われなくなる可能性がある」という不安感が、組織内に蔓延しやすい局面です。
見つめ直すべきは、銀行ではなく自分の働き方
ここまで読んで、「広島銀行はやばいのか」と思うかもしれません。でも、もう一度問い直してください。「やばい」のは、銀行ではなく、自分の働き方を問い直すチャンスなのです。
広島銀行は、マイナスの理由で「やばい」というより、時代の変化に最適化した働き方を模索する必要がある銀行という段階にあります。人口減少、金利の構造的変化、デジタル化への対応遅れ。これらは広島銀行固有の問題ではなく、地方銀行全般が抱える課題です。
その現実に直面するとき、多くの行員は同じ問いにぶつかります。「このままでいいのか?」その問いは、決して悲観的ではなく、自分のキャリアを能動的に考える好機になります。昇進枠が限定的なら、別の価値を磨くのはどうか。
給与が頭打ちなら、収入源を複数化するのはどうか。長時間労働が宿命なら、その限られた時間をどう使うか。銀行一筋という働き方が、最大のリスクになる時代です。
一歩踏み出してみませんか?
では、どうすればいいのか?
銀行一筋は大きなリスクを伴う時代です。収入源を多様化することが重要。でも、「どうやっていいのか分からない」AI副業とか聞くけど、具体的に何をすればいいのか。
その気持ち、よく分かります。実は、私はこれまで2000人以上の方の相談に乗ってきました。みなさん、同じような悩みを抱えていました。
「何から始めればいいのか」「自分にできるのか」「失敗したらどうしよう」でも、一歩踏み出した人たちは、確実に変わっていきました。LINEでは、私が実際にやってきた方法を具体的にお伝えしています。押し売りではなく、あなたの状況に合わせた提案をしたい。
まずは話を聞いてみませんか?

LINE@に登録後で登録することも可能です!
メルマガもLINE@もダブルで登録するのがオススメです!
全て同じメルマガの登録フォームとなっておりますので、ご安心くださいませー




