青森銀行はやばいのか｜働く人が抱える給与と将来への不安

変わりゆく銀行業界―「安定」の幻想とは

「銀行員は安定している」そう思われていた時代は、もう過去のものかもしれません。みずほ銀行は、今後10年間で1万9000人の削減を計画しています。三井住友銀行も、店舗統廃合を加速させています。

メガバンクでさえ、この状況です。「大きすぎて潰れない」と言われていた存在が、今、大規模なリストラと店舗削減を進めている。これが意味することは何でしょうか。

地方銀行は、さらに厳しい状況に置かれているかもしれません。

2025年1月、何が起きたのか｜青森みちのく銀行への経営統合の現実

青森銀行は2025年1月1日、みちのく銀行と経営統合し「青森みちのく銀行」として新たにスタートしました。聞こえは新しく見えますが、働く人たちの現場では混乱が続いています。178店舗、1164名の従業員が一つの組織に統合される。

その過程で何が起きているのか。給与体系は統一されるのか。人員調整はあるのか。

評価制度はどうなるのか。公式には「シナジーの追求」と説明されていますが、実際には組織の不安定性が増しているという声が現場から聞こえてきます。合併直後の混乱期は、一般的に1年程度は続くと言われています。

その間、働く人たちは、組織が定まらない状態で日々の営業ノルマを追い続けなければなりません。給与体系の統一も「まだこれから」という状態のまま。評価制度の透明性についても、先行きが見えない。

この不安定性は、転職を考えるきっかけになる人も多いのです。

青森県の人口減少が止まらない｜営業エリアの経済縮小と給与の現実

ここから、[銀行名]固有の、より深い問題に入ります。青森県の人口は、今後30年で30%以上減少することが予測されています。2050年には、現在より100万人以上減る見込みです。

これが何を意味するか。銀行にとって、営業エリアの経済規模が急速に縮小するということです。青森みちのく銀行は、県内預金シェア79%、貸出シェア79%を占める圧倒的なドミナント企業です。

しかし、この「圧倒的シェア」が逆に働く人たちの選択肢を奪っています。なぜなら、営業エリアの成長余地がほぼゼロだからです。県内の人口が減れば、預金需要も減ります。

企業の業績が悪化すれば、融資需要も減ります。そこに営業ノルマが課せられたら、どうなるでしょうか。達成困難なノルマを追い続ける。

それでも成果に繋がらない理由は、市場そのものが縮小しているから。この無力感は、長く続けば続くほど、心を蝕みます。実際、OpenWorkやエン カイシャの口コミでは「目標達成が難しい」「営業エリアの経済が悪化している」という声が複数見られます。

給与の実態｜年収に隠された長時間労働の代償

「年収550万円〜650万円」これが青森みちのく銀行の標準的な年収帯です。聞こえはいいですよね。全国平均よりも上。

地方都市なら、十分な水準に見えます。でも、その中身を見たことはありますか。口コミから見えてくるのは、週55〜65時間の労働時間です。

営業活動、顧客管理、事務処理、報告書作成。支店による差もありますが、時給換算すると750円程度になる場合も珍しくないというのです。さらに、昇進しても状況は改善されません。

課長級になっても、長時間労働の基本構造は変わらず、責任だけが増えるのです。そして、年に1回のボーナス評価。この評価制度の透明性について、「不明確」「納得できない」という声が複数聞かれます。

同じような成果を上げているのに、評価が異なる。その理由が、人事からの説明では納得できない。こうした評価システムの不透明さが、特に30代以上の人材の離職につながっています。

年収の数字だけを見て「安定している」と判断するのは危険です。その数字の背後にある、労働時間と評価制度の現実を知ることが重要なのです。

転勤と競争環境｜「昇進」が必ずしも報酬ではない構造

178店舗の統廃合計画が進行中です。これが何を意味するか。支店の閉鎖、拠点の集約。

その過程で、人員も最適化されていきます。すなわち、異動リスクが高まるということです。子どもの教育を考えている。

親の介護を支援している。配偶者の仕事がある。そうした事情がある人ほど、予期しない転勤の内示は、人生設計の大きな揺らぎになります。

そして、昇進の話です。一般社員から課長へ。課長から部長へ。

組織のピラミッドが縮小していく中で、昇進のスピードは逆に加速しています。つまり、昇進が必ずしも「報酬」ではなく、「負担の増加」に感じられているのです。「出世したい」と思える環境が、そこにあるでしょうか。

先輩たちの顔を見て、「ああなりたい」と心から思える人がどれだけいるでしょうか。営業ノルマの厳しさと、達成困難性。この矛盾を前提として働き続けることは、心理的なストレスになります。

特に、営業目標が市場の現実と乖離している場合、その苦しさは一層深まります。

結局のところ、青森みちのく銀行は「やばい」のか

「やばい」と言い切ることはできません。経営基盤は堅牢です。地域の信頼も厚い。

福利厚生も、同業他社と比べて悪くはありません。ただし、「このままでいいのか？」という問いは、その銀行で働く多くの人の心の奥に、静かに存在しているのです。人口減少地域での営業。

不透明な評価制度。長時間労働。予測不可能な転勤。

昇進しても改善されない労働環境。これらは、その銀行が「悪い」わけではなく、日本の地方銀行業界が直面する根本的な課題なのです。でも、個人の人生レベルでは、その課題に立ち向かい続けることは、選択肢ではなく、強制になっていないか。

自分の働き方を見直すこと。収入源の多様化を考えること。そうしたことが、かつての「安定」ほど遠い話ではなくなってきたのです。

では、どうすればいいのか？

銀行一筋は大きなリスクを伴う時代です。収入源を多様化することが重要。でも、「どうやっていいのか分からない」AI副業とか聞くけど、具体的に何をすればいいのか。

その気持ち、よく分かります。実は、私はこれまで2000人以上の方の相談に乗ってきました。みなさん、同じような悩みを抱えていました。

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