大分銀行はやばいのか｜働く人が感じる不安と現実

変わりゆく銀行業界―「安定」の幻想とは

「銀行員は安定している」そう思われていた時代は、もう過去のものかもしれません。みずほ銀行は、今後10年間で1万9000人の削減を計画しています。三井住友銀行も、店舗統廃合を加速させています。

メガバンクでさえ、この状況です。「大きすぎて潰れない」と言われていた存在が、今、大規模なリストラと店舗削減を進めている。これが意味することは何でしょうか。

地方銀行は、さらに厳しい状況に置かれているかもしれません。

大分県の人口減少が、あなたの営業基盤を奪い始めている

大分銀行で働く営業職の人たちから、よく聞く言葉があります。「親戚や友人に融資を勧める。それがノルマ達成の最後の手段」冷酷に聞こえるかもしれませんが、これは単なる営業哲学ではなく、逃げられない現実を反映しています。大分県の人口は、1995年の約130万人から、2025年には約115万人まで減少しました。

そして2050年には、さらに20%の減少が予測されています。これは全国平均を上回るペースです。つまり、30年後には、今より約23万人少なくなる。

あなたの顧客基盤が、そのまま消えていく計算です。融資先企業の倒産リスクも高まります。大分県の産業構成は第一次・第二次産業が中心で、大型企業が少ない。

中小企業が主体だからこそ、景気変動に脆弱です。地元経済が停滞すれば、融資先の質が低下するのは避けられません。個人営業のノルマ達成が困難化する。

その結果、「親戚や友人を相手にした営業」が常態化する。これが、大分銀行で働く人たちが感じている、言語化できない不安の正体です。

ノルマは達成しても、ゴールラインは動き続ける

大分銀行の営業職の給与水準を見ると、新卒時点では月給26万円程度（2024年度から引き上げ）とされています。聞こえはいい。でも、新卒3年目の現場はどうか。

転職会議やOpenWorkの口コミから浮かび上がるのは、月給18万円程度、手取り14万円という現実です。社宅費、組合積立金、資格試験費用などが引かれ続ける。結果、手元に残るのは、正直、ひどいものです。

そして、ここからが本当の問題。ノルマを達成すると、目標は上方修正されます。投信・保険の販売数も、ローン件数も。

達成しても達成しても、ゴールラインは動き続ける。「昇進の条件は、ノルマ達成」という暗黙のルールがあるからです。新卒3年目では、昇進なんて遠い話。

でも、そこから15年働いても、支店長代理までの道のりは長い。その間、ノルマに追われ続ける。「安定」という看板は、「ノルマという名の義務」と背中合わせなんです。

店舗統廃合で昇進枠が消える。あなたの30代は大丈夫か

2022年、大分銀行の経営陣は発表しました。「2022年度中を目途に、最大約2割の店舗数を削減する」つまり、5年で約5店舗が消える。判田支店が戸次支店に統合され、津留支店・萩原支店が日岡支店に吸収された。

同時に、人員配置が変わり、転勤の波が押し寄せます。昇進枠の数を思い浮かべてください。支店長、支店長代理、次長…。

これらのポジションの絶対数が減るということです。同じ競争相手のまま、椅子だけが減っていく。30代で昇進を目指していた人たちは、その期待値を下方修正させられる。

配置転換で地方の支店に飛ばされる人もいるでしょう。家族の人生計画が、銀行の都合で揺さぶられる。昇進が遅れれば、給与の伸びも止まります。

大分銀行では年功序列が強く、役職に就くまで給与はほぼ上がりません。つまり、昇進の遅延は、そのまま人生の経済格差につながるんです。

不公正な人事評価。なぜ働く人は怒りを感じるのか

2021年8月、財界展望新社の『ZAITEN』にこんな記事が掲載されました。「浮貸し疑惑のある人物が、支店長代理に昇進」背景はこうです。2016年、ある支店の融資先企業の決算書に貸付金が計上されていなかった。

別企業の口座から、毎月一定額が入金されていた。浮貸し（架空融資）の疑惑です。その人物は、全額返済が行われた後も、出向先から別の子会社に出向し、さらに本店に戻ってきた。

そして昇進した。行員たちの怒りは、今も消えていません。それは、昇進基準が不透明だからです。

「なぜあの人が？」という疑問が、人事の公正性に対する信頼を揺らがせます。口コミサイトには繰り返し、こんな声が上がります。「人事評価基準が明確でない。上司の『好き嫌い』で決まる」パワハラ常習者が出世する例も複数あると指摘されています。

これが続けば、何が起きるか。真面目に働く人ほど、やる気を失う。

女性行員の10年離職率60%。ノルマと時短勤務は両立しない

大分銀行の女性従業員の10年内離職率は、60%です。金融業界平均は48.6%。つまり、大分銀行は業界平均より15ポイント以上高い。

なぜこんなことになるのか。男性は「年数で自動昇進」という暗黙のルールがあります。女性は「努力が当たり前」そもそも出発点が違う。

さらに、時短勤務とノルマの両立が求められます。午後3時に子どもを迎えに行かないといけない。でも、ノルマは変わらない。

その矛盾の中で、女性は消耗します。女性の管理職比率は5.1%。これは業界平均と比較しても低い水準です。

つまり、昇進の道が、事実上男性優位で設計されている。「働き続けたい」と思える環境じゃないんです。

給与は業界平均より45万円低い。その差は何か

有価証券報告書には「平均年収677万円」と書いてあります。OpenWorkでは「421万円」エン・カイシャでは「406万円」なぜこんなに乖離するのか。答えは、若手が異常に低いからです。

有価証券報告書の数字は平均年齢39.1歳の全員平均。一方、OpenWorkは主に若手・中堅の声が多い。つまり、大分銀行では「若手が搾取されている」ような給与体系になっている可能性が高いんです。

全国銀行業界平均は686万円。大分銀行の有価証券報告書値677万円は、業界平均より45万円低い。福利厚生が充実していても、現金支給額が少なければ、生活は豊かになりません。

「寮が安いから」という理由では、人生計画は立てられない。

大分銀行が「やばい」のではなく、働き方を見直すきっかけかもしれない

ここまで読むと、「大分銀行は終わった」と感じるかもしれません。でも、少し違う視点を持ってみましょう。大分銀行で働く人たちが感じている不安は、大分銀行固有の問題ではなく、地方銀行業界全体が直面する構造的な矛盾です。

人口減少、低金利、デジタル化への対応遅れ。大分銀行は、その波の最前線にいるだけです。つまり、この会社で働き続けることが「やばい」のではなく、銀行一筋の人生設計そのものが、リスクを抱えているという現実を示しているんです。

福利厚生は充実している。ワークライフバランスもホワイト。でも、給与は上がらず、昇進は不透明で、ノルマは増え続ける。

この環境で「このままでいいのか？」と感じるなら、それは警告信号です。あなたの違和感は、単なる愚痴ではなく、人生の重要な分岐点を指しているのかもしれません。

では、どうすればいいのか？

銀行一筋は大きなリスクを伴う時代です。収入源を多様化することが重要。でも、「どうやっていいのか分からない」AI副業とか聞くけど、具体的に何をすればいいのか。

その気持ち、よく分かります。実は、私はこれまで2000人以上の方の相談に乗ってきました。みなさん、同じような悩みを抱えていました。

「何から始めればいいのか」「自分にできるのか」「失敗したらどうしよう」でも、一歩踏み出した人たちは、確実に変わっていきました。LINEでは、私が実際にやってきた方法を具体的にお伝えしています。押し売りではなく、あなたの状況に合わせた提案をしたい。

まずは話を聞いてみませんか？

ここまでブログを読んでいただきありがとうございます！