その副業、本当に「自由」か?
「いやいや、稼げないとか言う前に、エアコンって取り付けるだけでしょ?」
──うん、そう思ってたんですよ、彼も最初は。
(※ちなみに僕じゃない。僕はエアコン取り付けたら多分、家ごと爆発します)
どうも、コンプレックス研究所の“サイトウさん”です。 これまで1000人以上の相談に乗ってきた中で、なぜかやたらと出てくるんですよ。
「エアコン取り付け副業」ってやつが。
聞けば理由はいつも同じ。 「初期投資が安い」「すぐ稼げる」「手に職」──夢のような三拍子。 まるで副業界の“白馬の王子”です。
でも、現実はどうか? その白馬、だいたい馬じゃなくてカピバラです。ぬるっとしてて、全然走らない。
今回紹介するのは、そんな「白馬だと思ってまたがったら、カピバラだった」副業にガチで挑んだ、ある男の話。 最初はやる気満々だった彼が、最後どうなったのか。
笑えるようで、笑えない。 でも、どこかで“自分の話かもしれない”と思えてしまう。
そんな物語を、舞台の上からお届けします。
もっと稼げるって聞いてたんだけど?──エアコン取り付け副業のリアルな“地獄絵図”
「初心者でもいけますよ!」「1台あたり1万円稼げます!」
──うん、そう言われたら普通、夢見るよね。
“夏のボーナス副業”とか、“手に職つけて脱サラ”とか、いけそうな気するもん。
でもね、現実はこうだ。
まず、工具が高い。 ドライバー?電動?いやいや、プロ用インパクトが3万円。
配管カッターに、真空ポンプに、脚立に、なんか変なホースに…。 もはやRPGの初期装備が揃わないままラスボスに挑むレベル。
で、ようやく現場に入っても、そこはミス地獄。 「配管逆でした」→ やり直し。 「外壁に穴あけミスりました」→ ガチ説教。 「水漏れてます」→ そりゃもう地獄。
さらに、夏しか稼げない問題。 これ、想像以上です。春と秋は、エアコンがただの壁の飾りになる。 冬?寒すぎて配管が凍るんですよ奥さん。
そして最大の敵は──人間関係が昭和。 先輩「俺らの頃は気合で壁に穴開けてたから」 いやいや、それ警察呼ばれますって。
あと現場、めっっっちゃ暑い。 外壁工事してるから、太陽が2人くらい上にいる。 気温35℃、屋根の上で5時間。 ──地球じゃない、ここ火星だ。
最終的に必要なのは、技術じゃない。 段取り力、そして炎天下耐久力。 気合と根性と、あと一応「笑顔」ってやつも。
つまり、エアコン取り付けって 「稼げるって聞いて始めた副業」→「死闘」→「謎の精神修行」 この三段階を経るわけです。
夢見た“自由”は、自由落下だった。
じゃあ、そんな世界に飛び込んだ“彼”はどうなったのか? ──次で、お話しします。
稼げない副業に人生をかけた男の話
彼の名は、タカシ(仮名)。 年齢は30ちょっと。元・飲食店の副店長。 コロナで職場が潰れてから、3か月。 貯金も底をつき、求人票の“高単価バイト特集”にあったのが
──エアコン取り付け。
「なんかカッコよくないですか?工具使って、現場仕事して、“俺、生きてる”みたいな」
うん、わかる。そういうの、男は一回は憧れる。 しかも“未経験OK”って書いてあった。 1日3台こなせば、月収30万超えも夢じゃないって。
──そこから彼の、真夏のサバイバルゲームが始まった。
最初の壁は、“道具”。
「最初、家にあった100均ドライバーで行こうとしたんすけど、 先輩に“ナメてんの?”って言われて。いや、ナメてたんですけど。」
気づけば、工具代だけで8万円。 さらに研修用の室外機、3回持ち運んで腰をやった。
「重さがエグいんですよ。なんでエアコンって、あんなに無駄に重いんですかね?冷たい顔して中身ギチギチですよあれ」
現場に出ても、洗礼は止まらない。
・ビス打ちミスって外壁に穴3つ ・配管逆接続→ガス漏れ ・脚立から落ちてエアコンに手を挟まれる(しかも設置済み)
「帰って、冷蔵庫の前で泣きました。なんかこう…冷蔵庫って、裏切らないんですよね」 ──これは本人の名言。僕は今も忘れられない。
そして最大の敵は“夏”。 屋根の上は灼熱。靴のゴムが溶ける。 「汗って、こんな出る?ってくらい出るんですよ」 作業中に見た幻覚は、「笑ってるエアコン」だったらしい。
それでも、彼は毎日、現場に向かった。
理由は聞かなかった。 でもきっと、「稼ぎたい」以上に 「何かを変えたい」って想いが、あったんだと思う。
そしてある日、彼は僕にこう言った。
「たしかに稼げない。でも、ここまでやって無理なら、俺はもう“勝ち”だって思えるようになったんですよ」
──僕は黙って頷いた。 それって、すごいことだと思ったから。
汗だくで取り付けたのは、エアコンじゃなく“覚悟”だった
確かに、彼は稼げなかった。 月30万の予定が、手元に残ったのは10万ちょっと。 体も壊しかけたし、工具代は未だにローン中だって笑ってた。
でも、僕はこう思う。
それでも、誰より動いてたよ。
だって、ほとんどの人は「稼げるらしいよ〜」って言いながら、 スマホで副業まとめ記事を眺めて終わってる。 怖くて、面倒で、動けない。それが普通。
でも彼は、現場に出た。 暑さにやられて吐いた日も、先輩に叱られて凹んだ日も、 脚立から落ちた翌日も、また立ち上がって現場にいた。
「やってみたけどダメだった」って言える人、 実はすごく少ない。 大半は「やらなかったから分からない」まま、年をとる。
稼げなかった=失敗? いや、やった上での“挫折”には、ちゃんと価値がある。
他人に笑われた? 「エアコンで人生変えるって、本気で思ってたの?笑」って?
……でも、笑われるくらい本気だったって、 めちゃくちゃカッコよくない?
僕は、エアコンの取り付けで稼げなかったことより、 飛び込んだ事実の方が、よっぽど価値あると思ってる。
少なくとも彼は、自分で選び、自分の手で人生を動かした。 それが報われるかどうかは、もうこの先の話でいい。
だから次の章では、 そんな彼がたどり着いた“気づき”を、あなたにも共有したい。
きっとそこに、あなたの“次の一歩”があるから。
“稼げたのに、心が動かなかった”──彼が気づいた本当の意味
「バイトすれば稼げるんですよ。正直、こっちの方が楽だし、確実だし。」
彼はそう言って、少しだけ笑った。 でもそのあと、ぽつりとこう続けた。
「でも、それじゃ意味なかったんです。」
その言葉に、僕は返す言葉が見つからなかった。 効率も安定も、すべてを持った選択肢。 でも、そこには“何もなかった”んだ。
稼ぐって、そういうことなんだろうか。
ただ数字を積み上げること? 疲れない道を選ぶこと? 本当にそれが、自分の望んだ人生なのか?
彼は、エアコン取り付けでボロボロになりながらも、 「自分で選んだ感覚」を確かに味わっていた。
だからこそ、たとえ稼げなかったとしても、 どこか晴れやかな表情をしていたんだと思う。
思えば、僕がこれまで相談を受けてきた中でも、 “本当に変わった人”って、例外なく 「自分で選び、自分で動いた人」だった。
それって、再現性はない。 誰でもできるとは言えない。 でも、本質的であることだけは確かだ。
楽な道じゃなくても、意味のある道を。 数字より、納得できる生き方を。
誰かに言われた副業じゃなくて、 自分の意志で踏み出した一歩だけが、本物になる。
だから、ここであなたに伝えたい。 最後に──一歩踏み出すための道を、僕なりに用意しました。
次の章で、そのことを話します。
あなたの選んだ道を、僕は応援する
変わるって、 別に、派手なことじゃない。
何かすごいスキルを身につけるとか、 月100万稼ぐとか、 会社を辞めるとか、そういう話じゃない。
たとえば── 昨日まで動けなかった人が、 今日、ちょっとでも「やってみようかな」って思える。
その一歩が、全部を変えるスイッチになることがある。
だから僕は、彼のように「やってダメだった人」が好きです。 稼げなかった、失敗した、バカにされた。 それでも飛び込んだ人の物語は、どこか眩しい。
挑戦って、かっこ悪い瞬間の連続かもしれない。 でもその不器用な姿に、 僕らはきっと、勇気をもらってる。
あなたも今、何かに迷ってるかもしれない。 「自分にできるだろうか」って、不安かもしれない。
でもね、もし少しでも「動いてみたい」と思えたなら、 それは、もう始まってるってこと。
だからこそ、僕は伝えたい。
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