名古屋銀行をやめたいと思うのは普通？働く人の本音と理由

変わりゆく銀行業界―「安定」の幻想とは

「銀行員は安定している」そう思われていた時代は、もう過去のものかもしれません。みずほ銀行は、今後10年間で1万9000人の削減を計画しています。三井住友銀行も、店舗統廃合を加速させています。

メガバンクでさえ、この状況です。「大きすぎて潰れない」と言われていた存在が、今、大規模なリストラと店舗削減を進めている。これが意味することは何でしょうか。

地方銀行は、さらに厳しい状況に置かれているかもしれません。名古屋銀行で働く人が「辞めたい」と感じるのは、決して珍しいことではありません。むしろ、多くの行員が同じような悩みを抱えています。

その背景には、単なる「個人の適性」ではなく、この銀行が抱える構造的な課題があるのです。

有価証券報告書は630万円、現場は467万円―給与ギャップの正体

名古屋銀行の有価証券報告書では、2023年度の平均年収が630万円と記載されています。一方で、OpenWorkやエンカイシャといった従業員口コミサイトでは、平均年収が467万円と報告されています。その差は163万円。

26%の開きは単なるデータの違いではなく、働く人たちが感じている「給与への違和感」を如実に物語っています。なぜこうした乖離が生まれるのか。公式発表の630万円には、昇進した管理職や長年勤続している高年収層が大きく影響している可能性が高いです。

つまり、大多数の一般行員の実際の年収は、口コミサイトで報告されている467万円、さらには435万円程度という方が実態に近いということです。

初任給は高いのに、5年目で同年代から取り残される理由

2026年春、名古屋銀行は初任給を30万円に引き上げることを発表しました。前年比で15%の上昇です。採用競争が激しくなる中での戦略的な判断でしょう。

大手銀行との競争を意識した施策として見えます。しかし、ここに大きな落とし穴があります。初任給が高くても、その後の昇給がほぼ停止するという構造です。

入社後5年間は給与が極端に低い水準に留まるという報告が、複数の口コミで指摘されています。資格取得に基づくポイント制による昇給が制度上のメカニズムとされていますが、実質的には機能していないのが実態です。6年目からようやく昇給が始まるという傾向が報告されている一方で、同年代の他行員はすでに大きく先を行っている状態です。

30代に入るまで、同年代と比較して給与で大きく後れを取る。初任給の高さで入行した若手は、数年後、その恩恵が過去のものになっていることに気付きます。そう思うのも無理はありません。

時給換算したら見えた現実―残業代なし、年収の真の価値

銀行員の実際の労働時間を考えると、数字の意味が変わります。営業職は毎日20時まで残業が当たり前という支店も存在し、事務職でも繁忙期には残業が常態化しています。勤務時間は8時45分から17時30分が基本ですが、実際には朝の準備時間15分、帰宅時間15分が管理されており、実質的な拘束時間はさらに長くなっています。

年収467万円の人が週55時間働いているとします。時給に換算すると約170円前後になります。コンビニエンスストアのアルバイトと変わりません。

年収435万円なら、さらに低くなります。銀行員という肩書きで、高い教育を受けてきた人生を投資しているのに、時給換算すればアルバイト水準。そのギャップに気付いたとき、疑問が生まれるのは自然なことです。

週○時間働いて年収○○万円。その数字と現実を天秤にかけたとき、「このままでいいのか」という問いが浮かぶのです。

愛銀・中京銀統合で「置いてきぼり」―あなたの支店は10年後も存在するか

2021年12月、愛知銀行と中京銀行が経営統合を発表しました。2022年10月に共同持ち株会社「あいちFG」が発足し、2025年1月に合併予定です。統合後の資産規模は5.8兆円。

名古屋銀行を抜き、愛知県内トップの地銀となります。名古屋銀行はどこに位置づけられたか。県内第二位に陥落します。

東海地域全体で見れば十六銀行、大垣共立銀行に次ぐ三位です。かつて県内を代表する地銀だった立場は、過去のものになりつつあります。

この5年で統廃合が加速、人口減少地域への異動も増加

名古屋銀行では、2019年に庄内出張所を浄心支店内に移転し、初の「店舗内店舗」方式を導入しました。これはメガバンクで普及している経営効率化の手法です。現在も日進支店の新築移転など、機会を見つけて統廃合が着実に進行しています。

表向きは「経営合理化とサービス改善の両立」とされていますが、現場の行員たちが感じるのは別のリアリティです。支店数が減る。営業エリアが縮小する。

そしてそれは、人口減少地域への異動増加を意味します。愛知県内でも人口減少が進む地域があります。貸出先が減少し、預金が集まらないエリアへの配転は、営業成績を押し下げ、キャリアの不確実性を高めます。

県内2位転落、再編対象へ―キャリアの不確実性が高まっている

業界関係者の間では、名古屋銀行の独立性が問われ始めています。愛銀・中京銀統合により県内トップに躍り出た巨大地銀との競争は、単純な実力勝負では済みません。再編・提携の強化が避けられないという見方が強まっています。

経営統合までは至らなくても、提携の深化、事務部門の統一、システムの連携――こうした変化は着実に進みます。そうした中で、自分のキャリアがどうなるのか。10年後、今の支店は存在するのか。

同じ銀行内でも、配転先によって人生が大きく変わる。昇進のポストは減り続ける。そうした不確実性の中で、働き続ける決意を持つのは難しいことです。

辞めたいと思うのは、無責任な判断ではなく、この先への現実的な危機感なのです。

「数字至上主義」の昭和的営業文化―ノルマ達成が人生を左右する

名古屋銀行の営業文化には、昭和の色濃さが残っています。営業職はノルマが厳しく、数字に関して詰められている場面が多いという報告が複数の口コミで寄せられています。銀行業界全体が低金利競争に苦しむ中、個々の営業成績への圧力はむしろ強まっているのが現実です。

融資利鞘での収益が困難化する中で、銀行業界全体が手数料収入への転換を急速に推し進めています。投資信託、保険、外貨預金といった商品の販売が、かつてないほど重要になっているのです。その圧力は、営業第一線の行員に直接かかります。

支店ごとに異なる労働環境、配属ガチャで人生が決まる構造

配属される支店によって、労働環境が劇的に異なることが、この銀行の大きな特徴です。ある支店では毎日20時までの残業が当たり前で、ノルマへの圧力も強い。別の支店では比較的定時帰宅が可能で、雰囲気も穏やかだ。

その差は、上司や支店長の経営姿勢に大きく左右されます。「配属ガチャ」という言葉が、複数の口コミで使われています。人事配置によって人生が決まるという、やや諦観的な表現です。

努力や能力で環境が変わるのではなく、配属先の運で環境が決まる。この構造は、個人の頑張りでは解決できない不公平感を生みます。

19時定時でも、手数料商品のノルマは増え続ける矛盾

名古屋銀行は「働き方改革」として定時退社を推奨しており、公式には19時定時となっています。一見、働きやすい環境のように見えます。しかし、その制度の中でノルマは増え続けているのです。

営業として成果を上げるべき対象が拡大しているのに、投入できる時間は制限される。昼休みもまともに取れない日が続く。与えられた時間の中で、増え続けるノルマを追わなければならない。

手数料商品の販売が経営上の重要指標となる一方で、顧客ニーズとのギャップも生まれています。「19時定時」という見た目の改革が、実は現場の負荷を変えていないのです。それどころか、限られた時間で増えたノルマを追う矛盾が、精神的な疲弊を深めていきます。

出産で9割が退職―女性にとって「働き続けられない銀行」の現実

名古屋銀行の有価証券報告書には、育休取得率が100%と記載されています。一見、女性に優しい企業のように見えます。しかし、実態は大きく異なります。

複数の口コミから浮かび上がるのは、育休から復帰後の継続率の極端な低さです。出産を機に退職する女性が圧倒的多数派という報告もあります。なぜか。

産後、育児と銀行の仕事の両立が、この企業では構造的に困難だからです。

育休取得率100%の裏側、復帰後の継続率が極端に低い理由

育休を取ること自体は容易でも、復帰後は別の現実が待っています。外回り営業の女性は特に負担が大きく、営業車の運転、顧客への訪問、ノルマの追求が、小さな子どもを育てながら続けられるものではないということです。育児と両立できるという制度上の条件があったとしても、支店の業務フロー、営業のあり方、そして何より男性優位の企業文化の中では、復帰は名目だけに終わります。

子どもが小さい期間、育児に時間を割く女性への評価は、キャリア上の後退を意味します。昇進は男性優位で進む一方で、女性は育児と仕事の二者択一を迫られるのです。その結果、多くの女性が選択するのは家庭です。

それは個人の判断であると同時に、この銀行が女性に対して「働き続けられない職場」であることの証拠でもあります。育休取得率100%の美しい数字の裏側には、復帰後の継続率が極端に低いという現実があるのです。女性にとって、この銀行は「結婚して子どもを持つまでの場所」という位置付けになってしまっています。

仕事と家庭の両立を求める女性にとって、名古屋銀行は選択肢にならないということです。

名古屋銀行で「辞めたい」と考えるのは、決してあなたが弱いからではありません。給与ギャップ、昇進の限界、統廃合による不確実性、昭和的なノルマ文化、女性にとっての働き続けられない構造――これらは個人では解決できない、この銀行と銀行業界が抱える構造的な課題です。その課題の中で違和感を持ち、別の選択肢を模索するのは、むしろ現実的で健全な反応なのです。

では、どうすればいいのか？

銀行一筋は大きなリスクを伴う時代です。収入源を多様化することが重要。でも、「どうやっていいのか分からない」AI副業とか聞くけど、具体的に何をすればいいのか。

その気持ち、よく分かります。実は、私はこれまで2000人以上の方の相談に乗ってきました。みなさん、同じような悩みを抱えていました。

「何から始めればいいのか」「自分にできるのか」「失敗したらどうしよう」でも、一歩踏み出した人たちは、確実に変わっていきました。LINEでは、私が実際にやってきた方法を具体的にお伝えしています。押し売りではなく、あなたの状況に合わせた提案をしたい。

まずは話を聞いてみませんか？

ここまでブログを読んでいただきありがとうございます！