沖縄銀行をやめたい―その気持ちわかります、働く人の本音と実態

変わりゆく銀行業界―「安定」の幻想とは

「銀行員は安定している」そう思われていた時代は、もう過去のものかもしれません。みずほ銀行は、今後10年間で1万9000人の削減を計画しています。三井住友銀行も、店舗統廃合を加速させています。

メガバンクでさえ、この状況です。「大きすぎて潰れない」と言われていた存在が、今、大規模なリストラと店舗削減を進めている。これが意味することは何でしょうか。

地方銀行は、さらに厳しい状況に置かれているかもしれません。「辞めたい」と検索する気持ち、それは弱さではなく、この銀行の構造を正しく認識している証だと思います。沖縄銀行で働く人たちから聞こえてくるのは、決して個人的な不満だけではありません。

給与と時間のバランス、昇進への不安、経営判断の矛盾、そして地域経済そのものの衰退。複数の構造的な問題が、一人の人間に重くのしかかっている。あなたが疲れているのは、あなたが弱いからではなく、その銀行が抱える問題が大きすぎるのだと思います。

561万円と450万円―有価証券報告書と現場のギャップを埋めるもの

沖縄銀行の有価証券報告書に記載される平均年収は、2020年度で561万円です。一見、地元で「比較的高い」とされるのも、この数字が支えています。しかし、OpenWorkなどの口コミサイトに投稿される実際の年収は、432万円から450万円程度。

130万円近い乖離があります。この差は、管理職が平均値を大きく引き上げているからです。実際に働く人たちが経験する現実は、もっと厳しいものです。

新卒3年目の手取りは月25万円、時給換算したら地元アルバイトと同じ

新卒で入行した人が3年目を迎える時点で、月の手取りはおよそ25万円程度だと報告されています。基本給が低く設定されており、ボーナスで補完する構造になっているためです。ここで少し計算してみます。

月25万円の手取りで、週5日、1日8時間働いているとすれば、時給換算は約1,500円前後。沖縄県内のコンビニエンスストアでのアルバイト時給が約1,000円～1,200円であることを考えると、責任を伴う銀行員の仕事が、単純労働と時給べースで大きく変わらない水準にあるということです。4年制大学を卒業し、銀行員として採用されるまでのプロセスを経て、やっと辿り着いた給与水準が、この程度のものです。

多くの銀行員が「この給与で、本当にいいのだろうか」と静かに疑問を持つのは、当然の反応だと思われます。

ボーナスカットの年もある―基本給が低い構造の落とし穴

基本給が低いということは、ボーナスに大きく依存する給与体系だということです。経営が好況な年はボーナスが厚く支給されますが、経営環境が悪化した年には、ボーナスがカットされることもあります。沖縄銀行の経営環境は、ここ数年、決して楽観的ではありません。

地域経済の停滞、金利環境の悪化、競争銀行との激しい競争。こうした外部環境の変化は、働く人たちの給与に直結します。家族を持つ人であれば、ボーナスがカットされるたびに、人生設計の修正を強いられることになります。

基本給が低いと、その後のキャリアにおいても昇給幅が小さくなる傾向があります。昇給は基本給をベースに計算されるため、最初の設定が低いと、生涯年収全体が圧縮されるという構造的な不利を背負うことになるのです。

3年間昇格なし、その先も1年1回―10年後のあなたのポストは何個残るか

沖縄銀行では、新卒入行から最初の昇格まで、おおよそ3年間を待つのが標準的です。その間、同期との給与差はほぼ出ない仕組みになっています。3年目にようやく昇格し、以降は年1回程度の昇格ペースが続くと言われています。

これは一見、安定した昇進体系に見えるかもしれません。しかし、その先にある現実はより厳しいものです。

支店長の裁量で決まる昇進、年功序列の壁は想像より厚い

年功序列的な昇進体系とはいえ、その過程では支店長の裁量が大きく影響します。同じような成績・資格を保有していても、配属された支店長の意思によって昇進のタイミングが左右される、というのが口コミから聞こえる声です。これは、透明性の欠落を意味しています。

銀行員として努力し、目標を達成しても、昇進に直結するとは限らない。その判断が誰の、どのような基準に基づいているのかが不明確だと、働く人たちが抱える不安や不満は、自分自身の頑張りの問題ではなく、評価システムそのものへの信頼喪失に転化していきます。また、年功序列の壁は想像より厚いものです。

銀行の経営層は、若い時代から一定の「レール」の上を歩んできた人たちが占める傾向があります。そのレールから外れた人間が、後から力を示しても、遡及的に評価を上げることは難しいのが実態です。

55歳で給与が4割カット―定年までの人生設計が狂う瞬間

最大の衝撃は、55歳で訪れます。役職定年という制度により、給与が一気に4割カットされるのです。これは口コミサイトに投稿された実際の経験に基づく情報です。

人生100年時代などとも言われながら、55歳で給与の大幅カットを受けるということは、その後の人生設計全体が狂うということを意味しています。子どもの教育費、親の介護、住宅ローンの返済、人生のどの段階でもお金は必要です。そのタイミングで、これまでの暮らしを4割圧縮しなければならないという現実に、多くの銀行員が直面することになります。

55歳から65歳までの10年間、給与が圧縮された状態で働き続けることの心理的負担は、数字以上に大きいものです。昇進の可能性が閉ざされ、給与も下がる。その中で、自分のキャリアと人生に対する納得感を保つことがどれだけ難しいか。

20代、30代で「辞めたい」と感じている人が、その先をシミュレーションして一層の不安に襲われるのも、無理のないことだと思われます。

デジタル化の投資を発表しながら、2025年にサービス終了を通告される違和感

2021年10月、沖縄銀行はおきなわフィナンシャルグループとして経営統合を発表しました。グループ化による効率化、デジタル化の推進、経営基盤の強化―そうした説明とともに、新しい経営体制がスタートしたはずでした。しかし、わずか4年後の2025年1月、沖縄銀行は「おきぎんeパートナー（個人向け）」のサービス終了を発表しました。

さらに、2025年7月には「おきぎんeパートナー（法人向け）」もサービス終了予定とのことです。これは、デジタルチャネルの縮小、顧客利便性の低下を意味しています。働く人たちはこの矛盾を、どう受け取るのでしょうか。

グループ化により経営効率化が進むと説明されたはずなのに、実際に起きているのはサービスの後退です。この経験は、銀行の経営判断そのものへの信頼を失わせるものです。

eパートナー廃止は序章―グループ化から4年、統合計画は進んでいない

eパートナーのサービス終了は、単なるサービス廃止ではなく、より大きな問題を象徴しています。グループ化のメリットである「システム統合」が、4年経過してもなお完了していないということです。本来、グループ持株会社化による経営統合は、複数のシステムを一つに統一し、運用コストを削減しながら顧客サービスを向上させるはずでした。

しかし実際には、統合が進まないまま、旧システムのサービスだけが廃止されるという、顧客と従業員の双方にとって不利益な結果が生まれているのです。銀行員たちは、この矛盾を日々現場で感じています。経営層の発表と実際のシステム対応にズレがあり、その齟齬が現場に負担として跳ね返ってくるということです。

自分たちが働く銀行の経営判断に対する不信感は、長期的には組織全体のモチベーション低下につながります。「会社の言っていることと、やっていることが違う」―この感覚ほど、働く人たちの心を冷やすものはありません。

沖縄県の人口減少が加速する中、貸出先が確実に減り続ける現実

沖縄県は、かつて全国で唯一の人口増加県でした。しかし、2020年代に転機を迎えています。若い世代、特に若年女性の県外流出が加速し、人口増加傾向が終わりを告げようとしているのです。

銀行の営業基盤は、その地域の経済力と人口に直結しています。貸出先となる企業、預金を預ける個人客、その数が減少していくということは、銀行全体の経営基盤が縮小していくことを意味しています。沖縄銀行が営業エリアを沖縄県内に集中させている以上、この人口減少の波からは逃れられません。

あなたの支店は10年後、営業維持できるのか―店舗統廃合の圧力は避けられない

沖縄銀行は現在、県内に60の支店を持っています。しかし、人口が減少し、貸出先が減少していく中で、すべての支店を維持し続けることは経営上難しくなっていきます。統廃合の圧力は、避けられない未来です。

5年後、10年後に、自分が配属されている支店が営業を継続しているのか、それとも統廃合の対象になるのか。その判断は、働く人たちの転勤、異動、さらには雇用の安定性に直結していきます。現在、支店で働いている人たちが抱える漠然とした不安の源泉は、この点にあるかもしれません。

いくら目標を達成しても、昇進を目指しても、その支店そのものが存続しているかどうかが不確定な状況で、キャリアを描くことがどれだけ難しいか。特に地方の小さな支店に配属されている人であれば、その不安はより強烈なものになるでしょう。

琉球銀行に逆転されたシェア、大手銀行の進出―地元密着は強みにならなくなった

沖縄県内の地銀市場において、琉球銀行はシェア40%でメインバンク地位を占めています。一方、沖縄銀行はシェア30%程度で、相対的に低下傾向にあります。さらに問題なのは、県外からの大型銀行進出です。

三井住友銀行をはじめとするメガバンクが沖縄県内での営業を強化する中で、「地元密着」という沖縄銀行の従来の強みは、次第に減弱しているのです。大型融資、企業金融、外為取引―こうした分野では、規模の経済で勝る大手銀行に太刀打ちできません。かといって、個人客層でも、琉球銀行との競争に勝てているわけではない。

沖縄銀行が営業できる領域は、次第に狭まっていくという構図が見えています。このような市場環境の中で働く銀行員たちが感じるのは、「競争力の漸進的な喪失」という不安です。自分たちが働く銀行が、地域経済の中で存在感を失っていく。

その過程を目の当たりにしながら、毎日営業ノルマに向かうという経験は、どれだけ心理的に消耗させるものか想像できるでしょうか。

沖縄銀行を辞めたいと感じるあなたの気持ちは、決して個人的なメンタルの問題ではありません。給与体系の構造的な問題、昇進の透明性の欠落、経営判断の矛盾、そして営業基盤そのものの縮小。複数の層で、この銀行組織が抱える課題があなたに降りかかっているのです。

あなたが感じる違和感や疲れ、辞めたいという気持ちは、その組織の現実を正しく認識している証だと思います。その認識を信じることは、決して間違ったことではありません。

では、どうすればいいのか？

銀行一筋は大きなリスクを伴う時代です。収入源を多様化することが重要。でも、「どうやっていいのか分からない」AI副業とか聞くけど、具体的に何をすればいいのか。

その気持ち、よく分かります。実は、私はこれまで2000人以上の方の相談に乗ってきました。みなさん、同じような悩みを抱えていました。

「何から始めればいいのか」「自分にできるのか」「失敗したらどうしよう」でも、一歩踏み出した人たちは、確実に変わっていきました。LINEでは、私が実際にやってきた方法を具体的にお伝えしています。押し売りではなく、あなたの状況に合わせた提案をしたい。

まずは話を聞いてみませんか？

ここまでブログを読んでいただきありがとうございます！