変わりゆく銀行業界―「安定」の幻想とは
「銀行員は安定している」そう思われていた時代は、もう過去のものかもしれません。みずほ銀行は、今後10年間で1万9000人の削減を計画しています。三井住友銀行も、店舗統廃合を加速させています。
メガバンクでさえ、この状況です。「大きすぎて潰れない」と言われていた存在が、今、大規模なリストラと店舗削減を進めている。これが意味することは何でしょうか。
地方銀行は、さらに厳しい状況に置かれているかもしれません。
年収615万円と380万円――有価証券報告書と現実のギャップ
有価証券報告書には、こう書かれています。西京銀行の平均年収は615万3000円。平均年齢37.5歳、平均勤続年数13.7年との実績です。
しかし、口コミサイトで検索してみると、全く違う数字が並んでいます。営業職で「年収300万円」「年収380万円」という声が複数出てきます。入行3年未満の係員からは「月給24万円、賞与92万円で年収370万円」という報告も見られます。
その差は200万円を超えます。これは何を意味しているのか。有価証券報告書の615万円には、管理職層やベテラン層が含まれています。
一方、若手は本当にそれだけ稼げていない。つまり、20代で働き始めた人の現実は、公表されている「平均年収」とは全く別世界だということです。
若手営業の時給換算で見えた真実
週50時間働いて、月給18万円。賞与を含めても年収300万円。これを時給に換算してみてください。
時給はいくらになるか。計算は簡単です。年収300万円を2000時間で割れば、時給1500円。
地方の最低賃金が1000円前後という時代に、大学を出て銀行に入った人の時給は1500円程度。コンビニのバイトと大きな違いはありません。それなのに、求められるのは金融知識、営業スキル、長時間の拘束です。
「銀行員」という肩書きで、給与をコンビニバイト並みに抑えられている。そう感じるのも無理はありません。西京銀行で働く若手営業からは「成績と給与は関係ない。年功序列を感じる」という声が出ています。
いくら目標を達成しても、給与に反映されない。ボーナスにしても「実績が良くても2万円上乗せされた程度」という報告もあります。頑張ったから報われるのではなく、年を重ねるのを待つだけ。
それが年功序列の世界です。
昇進で給与は上がる、でもいつまで待つ?
では、昇進すれば給与は上がるのか。そう期待する人も多いでしょう。しかし、ここにも構造的な問題があります。
西京銀行では完全年功序列が基本です。成績が良い人も、平凡な人も、昇進は勤続年数で決まります。「昇給は完全に年齢で決まっており、頑張ったから上がりますということはない」という声も複数出ています。
支店長就任は一般的に40代後半から50代。つまり、20代で入行した人が管理職になるまで、20年から30年待つ必要があります。その間、給与は緩やかにしか上がりません。
さらに、その椅子の数自体が減っているという現実があります。次の項目で詳しく説明しますが、支店数が減れば、当然ながら支店長ポストも減ります。「昇進で給与が上がる」というキャリアパスそのものが、維持されなくなっているのです。
20代の若手営業が「本当に、この銀行で30年働いて初めて給与が上がるのか」と疑問を持つのは、至極当然な反応だと言えます。
3年ごとの転勤と「消滅可能性都市」――あなたの配置先に未来はあるか
西京銀行で働く人の声に、繰り返し出てくる二字があります。「転勤」です。「2、3年に一度は転勤がある。住み慣れた場所を離れ、慣れない業務に就き、その繰り返しに疲れた」という退職理由も、実際に寄せられています。
転勤は、多くの銀行で避けられないものですが、西京銀行では特にこれが問題になっています。理由は、営業エリアの人口構造です。
次の転勤先が決まる前に知っておくべき、山口県の人口予測
西京銀行は山口県を中心に34店舗を展開しています。山口県は現在、人口128万9000人です。しかし、2045年には99万人まで減少すると予測されています。
25年で約30万人、つまり22.6%の人口が消えるということです。本店がある周南市の状況はさらに深刻です。2024年の人口13万6000人が、2045年には9万7000人に減少する見込みです。
25年で28.6%の減少。街から若い人がいなくなり、高齢者だけが残ります。山口県の高齢化率は35.8%。
全国で5番目に高い水準です。しかも、20代から30代の女性人口に限定すれば、2045年には2020年比で40%以上減少する予測もあります。何が起きるのか。
貸出先が減ります。預金が減ります。やがて支店自体が要らなくなります。
実際、西京銀行は過去9年間で24店舗から18店舗に統廃合を進めてきました。今後も、この流れは加速するでしょう。転勤の度に、配置先は「消滅可能性都市」です。
山口県内で「消滅可能性自治体」に該当する市町村は14個。つまり、あなたが転勤で配置される支店の半分以上は、将来的に「その街が消える可能性がある」という地域なのです。子どもの転校、配偶者のキャリア、家族の人間関係。
すべてをリセットして転勤先に行った支店が、5年後には「統廃合対象」になる。そのリスクは、限りなく高いのです。「なぜ、消えゆく街に、人生の時間を費やさなければならないのか」。
そう問うのは、至極当然な疑問だと言えます。
9年で24カ店から18カ店へ――統廃合が加速する中での人員削減
西京銀行の統廃合は、単なる店舗の整理ではありません。それは、あなたのキャリアと給与体系そのものに直結しています。
あなたの支店は残るのか、統合されるのか――経営計画に見えない不安
2019年から2025年のわずか6年間で、西京銀行は24店舗から18店舗に減らしました。6店舗の統廃合です。具体的には、中関支店は防府支店に、田布施支店は柳井支店に、唐戸支店は下関支店に統合されました。
小さな支店は、近隣の大型支店に吸収されていくのです。従業員数も減少しています。2025年3月時点で612名ですが、「人数をどんどん減らされ、業務量が加速度的に増加した」という声も上がっています。
自然退職や早期退職制度を通じて、人員は絞られ続けているのです。減る支店。減るポスト。
増える負担。この構造の中で、若手社員は何を考えるのか。「あと20年働いて、やっと昇進する支店が、その時点で存在するのか」そう思うのは当然です。
支店統廃合の具体的なスケジュールや対象支店は、経営計画に明記されていません。つまり、働く側には「自分の支店は大丈夫なのか」という不確実性が常に付きまとうのです。その不安の中で、日々の営業目標に取り組む。
そのストレスは、想像しているより大きいはずです。
「ノルマなし」が「目標多数」に変わった理由――達成不可能な数字を追い続ける疲れ
西京銀行は、採用情報で「ノルマなし」と謳っています。しかし、入行後の現実は違うという声が、多く寄せられています。「入社前に事務ではなくコンサルメインというふうに言われて入行を決めた。ノルマはないが目標はあると言われていたが、実態は様々な数字を課される」という退職者の証言があります。
つまり、「ノルマ」という言葉を避けるために「目標」と呼んでいるだけで、実質的には営業ノルマが存在するということです。そしてそれは、「達成不可能と思えるような膨大な営業ノルマ」と表現されています。
全員営業という理想と、営業向きではない自分という現実
西京銀行は「全員コンサルティング」「全員営業」という体制を標榜しています。営業専門部門だけでなく、事務職も、支店スタッフも、皆で営業に取り組むという方針です。理想としては理解できます。
全員で顧客と向き合い、総合的なサービスを提供する。しかし、現実の働き手の声は、こう言っています。「営業向きではないので、全員営業という風潮が辛かった」という内勤職の声。
「業務に加えて営業成績も求められ、両立が難しい」という無言のプレッシャー。営業に向いている人もいれば、事務作業に向いている人もいます。組織にはそういった多様性が必要です。
にもかかわらず「全員営業」という一律の方針を強制されれば、適性と違う人には大きなストレスになります。さらに、その目標が「達成不可能」に近いレベルであれば、どうなるか。働く側は必死になります。
「借入金取り立ての仕事が辛かった」という証言も出ています。営業目標を達成するために、本来の顧客相談業務よりも、営業色の強い接触が増える。その結果、顧客との信頼関係も損なわれるかもしれません。
「数字を突き詰めるようとすると最終的にはお願い営業にならざるを得ない」という法人営業の声も、その現実を語っています。営業目標に追い詰められ、本来のコンサルティング業務がおろそかになり、顧客との関係も仕事の質も落ちていく。 そのサイクルの中で、働く人の疲弊は確実に進んでいきます。
そして、その頑張りが給与に反映されない。年功序列の中では、どれだけ目標を達成しても、評価も給与も変わらない。そう気づいたとき、多くの人は「続ける意味があるのか」と問い始めるのです。
西京銀行で「辞めたい」と考える人の気持ちは、決して弱さから生まれるものではありません。年収の低さ、昇進の遅さ、転勤の頻度、支店の消滅リスク、達成不可能な営業目標。これらは、個人の努力では解決できない構造的な問題です。
その中で違和感を持ち、疑問を持つのは、むしろ健全な反応だと言えるでしょう。あなただけが感じているのではなく、多くの同僚も同じ思いを抱えて働いているはずです。
では、どうすればいいのか?
銀行一筋は大きなリスクを伴う時代です。収入源を多様化することが重要。でも、「どうやっていいのか分からない」AI副業とか聞くけど、具体的に何をすればいいのか。
その気持ち、よく分かります。実は、私はこれまで2000人以上の方の相談に乗ってきました。みなさん、同じような悩みを抱えていました。
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